2009年7月30日木曜日

統語論

やっと晴れたと思ったら,夕方から雨の予報.洗濯物を干すのもあきらめて,家を出た.一応梅雨は明けてると思うんだけど,東京は.いつまでこんな天気なのかしら.ベランダにでて青空の写真を撮ってみた.芸能人で毎日ひたすら空の写真をブログにアップしてる人がいた記憶があるけど,誰だったかな・・・.

やることはたくさんあるのだけれど,来年度に統語論入門を半期教えることになりそうなので,ごそごそと研究室で本をあさっていた(気が早い).形態論と違って統語論というのはtheory neutralに教えるのがひじょうに難しい分野である.変形文法の人なら,あまり迷うことなく己の道(チョムスキーの道?)を行くのかもしれないが(私も学部時代そういう講義や演習を受けた),さすがに自分の専門であるLFGや近接理論のHPSGを中心にやるのは気が引ける.いっそのこと情報工学系の自然言語処理の講義みたいに,数学の集合論から入って有限状態文法,文脈自由文法を導入していこうかとも思ったが,「言語学」に興味を持って受講する人文系の学生は拒否反応を示しそうだ(これまた学部時代にWescoat先生がMathematical Method in Linguisticsを土台にモンタギュー意味論を教えようとして,文学部の学生がくたばっていっていたのを思い出す).まあ,まだ半年ほどあるので,ねちねち考えておこう.

統語論と関連して,最近ちょっと興味を持ちつつあるSBCGをちゃんとフォローしようと思って,Ivan Sagの"Sign-based Construction Grammar: A Synopsis"を読んだのだけど,ちょっと理論の全体像が掴みにくいなぁ.Fillmore, Kay, Michaelis, and Sagで本が出るみたいだから,そちらに期待したい.
 
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