2009年7月15日水曜日

梅雨明け

暑い.うだるような暑さとはこういうのを言うんだろう.英語ではa sweltering hot dayと言う.私もバテ気味だし,学生もバテ気味に見える(来週から学期末試験なので,余計疲れているのだろう.法学系科目の試験は大変そうだしね).昨日関東も梅雨明けしたとのことである.まあ暑くても梅雨よりはいいかな.

先日注文していたCroftのExplaining Language Change: An Evolutionary Approachが届いた.10年近く前に読もうと思っていたにもかかわらず,まだ手にも入れていなかったRadical Construction Grammarを注文したついでに買ったのだが,ぱらぱら見たところでは正直まあそれほど面白そうではないかな.今はTomaselloのConstructing a Languageをちまちま読んでいるので,それを読み終えたら見ていこうと思う.

CroftにTomasello?乙黒はLFGやってるんじゃなかったの?Functionalistになったのか?と言われそうだけど,別に認知言語学派に入ろうというわけではない.ただ言語進化を認知科学的な枠組みで考えると,holisticな認知基盤を前提として考えるのは妥当ではないかと思えるし,個人的に共感するところが多いformalistでgenerativistなBickertonも本質的にはそれに近い考え方を持っているようにも思える(本人は否定するだろうけど).ということで,constructionalなアプローチを再考してみているところなのである.GoldbergやHPSGのSag & Ginzburgあたりの,言語現象に特化したかなり狭義でのconstructionalな研究は割とフォローしてきたけど,TomaselloやCroftはもう少し幅白い視点からの見方が結構新鮮で,細かいことをやってきた私には面白い.

ということで,前期も終わって研究に没頭できるのが楽しみである.もう一つ特定課題絡みで形態論の割と細かい研究もあるし,言語学系の仕事で事務的なこともいくつかあるけど,まあやりたいことで忙しいのは良いことだ.ここ数年そういうことができなくて鬱積したものもあったことだし.
 
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