2009年10月28日水曜日

早稲田松竹

今日は雑用がまったくない実に平和な一日だった.昼はSUBWAYでローストビーフのサンドウィッチを食べ,夜はスタバで巨大なラテを買って,それを飲みながら早稲田松竹で2本立ての映画を見て帰宅した.

早稲田松竹は所謂名画座で,週替わりで公開の終わった映画を2本立てで上映している映画館とのことである(つい最近知った.ただの古い映画館かと思っていた).雰囲気的には,昔神戸の三宮にあったアサヒシネマみたいな感じである.1,300円で2本見ることができるのだが,連続して見る必要はなくて,学生なんかは朝1本見て,外出許可証をもらって,昼から夕方講義に出て,夜もう1本見て帰る,なんてこともできる良心的な劇場である.家にホームシアターがあるとか(私の親父だ),巨大プラズマテレビがあるとかいうのでなければ,公開終了後の作品でも映画館で見た方が楽しめるのでありがたい.

今週はダニー・ボイルの『トレインスポッティング』と『スラムドッグ・ミリオネア』だった.私はダニー・ボイルのファンで,『トレイン・・・』も何回か見ているが,映画館で見るのは初めてだったので結構新鮮だった.『スラムドッグ・・・』は見たことなかったのだが(天の邪鬼なのでヒットしているときはあまり見ない),これまた実に彼らしく粗雑で繊細,ゆったりはらはら,楽しめる作品だった.今度は『シャロウ・グレイブ』と『普通じゃない』をやってくれないかな.イギリスの反サッチャー映画特集で『ブラス』,『フルモンティ』,『リトルダンサー』とかもやってくれるといいなぁ.

ちなみにイギリスに住んでいるとき,『トレイン・・・』や『フルモンティ』に出ているロバート・カーライルがヒトラーを演じたHitler: The Rise of Evilというドラマを何週かに渡って見て,素晴らしい演技に感動したのを覚えている.調べてみたら,日本でもDVDが売っているようである.ぜひもう一度見てみたい.

2009年10月27日火曜日

Beamerその他覚え書き

本当はウェブサイトのLaTeXのところを更新しなければいけないんだけど,面倒くさいのでとりあえずこっちに覚え書き.私はあまり学会発表ではコンピュータスライドは使わないのだけど,言語学の講義ではBeamerで作ったpdfのスライドを使い,それを大学のポータルに置いておいて学生がダウンロードできるようにしている.長期休暇を挟んだりすると忘れそうな点があるので,ここにメモ.
  1. Beamerは数学環境のフォントまで変えてしまうので見にくい.Math modeのフォントを設定する.プリアンブルに\usefonttheme[onlymath]{serif}
  2. 1枚のスライドをoverlayしていくと,同じ例文なのに例文番号が増えていく.カウンターをリセットして増えないようにする.gb4e.styではプリアンブルに\resetcounteronoverlays{exx}
  3. 日本語を使っているとpdfのしおりが文字化けする.この文字コード問題を解決する.
  • ココからconvert-euc.txtというperlスクリプトをいただいてきて(必要ならば拡張子を.plに変える),texファイルと同じディレクトリに入れる.
  • MacはEUCではなくSJISなので,convert-euc.txtの中のmy $sjis = 0を#でコメントアウトし(#my $sjis = 0とする),代わりに次の行の#my $sjis =1の#を取って,保存.
  • dvipsを走らせるときに,dvips -f hoge.dvi | perl ./convert-euc.pl > hoge.psのようにperlスクリプトを適用する.
  • あとはいつも通り,ps2pdfでpdfを生成すると,しおりが文字化けしていないBeamerのスライドができる.
あとデフォルトでは入っていないpsutilsのpsnupもハンドアウトを2upにして配るときに便利なので,入れておく.
  • CTANのココに行って最新版のpsutilsを入手し,解凍する.
  • MacはUnixなので,解凍したフォルダのMakefile.unixの拡張子を取る(Makefileにする).
  • Makefileを開き,perlの場所の変更.PERL = /usr/local/bin/perlからPERL = /usr/bin/perlにする.
  • ターミナルでsudo make install
  • これでインストールされるので,あとはターミナルでpsnup -2 hoge.ps hoge2up.psなどして,2upのpsファイルを作る.
さらについでにlatex2rtfの入れておく.誰かと書類をシェアするときは,どうせM$ Wordのファイルを要求されるので,多少ずれたりはしてもtexからリッチテキストに変換できると,大分楽だからである.
  • Sourceforgeのココから最新版を入手して,解凍する.
  • ターミナルでsudo make install
  • これでインストールされるので,ターミナルでlatex2rtf hoge.texとするとリッチテキストファイルが生成される.最近のバージョンだと,bibliographyもチェックしてくれたり,数式をImage Magicで画像に変換したりもしてくれるようである.

2009年10月25日日曜日

モルツグラス

今週末は奥さんのいる茨城県ひたちなかの別宅へ.茨城県人というのは,どうも肉が好きなようで,飲食店を見ていると常陸牛だのローズポークだの,やたら肉料理が多い.土曜日外で食べたときは,ハンバーグ,牛コロッケ,牛焼き肉が出てきて,さすがに三十路越えの夫婦にはきつかった.海に近いんだから,肉だけじゃなくてもう少し良い魚を食わせる店があってもいいと思うんだが.那珂湊の方はアンコウが有名らしいので,これからの季節は期待できるのかもしれない.フグは結構食べたことはあるんだが(母親が下関出身というのもあるし,阪大の恩師にも夫婦揃ってごちそうになったことがある),アンコウは馴染みがないので,是非食べてみたい.

今日は車で東京に戻ってくるとき,外環道の川口当たりで事故があって大渋滞とのことで,千葉の流山で常磐道を降りて地道を50km程度走ることにしたのだが,こちらも大混雑で酷い目にあった.埼玉の主要国道が日曜日の夜,あんなに混雑してるとは思わなかった.東京の練馬に入ってからは,ものすごく空いていたのに.結局いつもなら1時間半から2時間で帰ってこられるところを3時間以上かかってしまった.まああのまま高速に乗っていても,多分酷い目にあったとは思うのだが.あの辺は車で走ってないから知らないだけで,ひょっとしたら抜け道があるのかなぁ.

ぐったりして帰ってきたのだが,先日このブログにも書いたプレミアムモルツの職人クリスタルペアグラスが届いていたので,早速使ってみた.プレミアムモルツはなかったので,Grolschをついでみたけれど,中々質感の良いグラスである.持ったときのバランスも良いし,音もクリスタルらしい響きがする.サイズもちょうど1缶で,使い勝手もよい.これから愛用しよう.

2009年10月22日木曜日

臨時休業

昨日は早稲田の創立記念日,今日は臨時の休業日(講義回数調整のため?)で2連休.と言っても,昨日は午前中打ち合わせがあったので,むしろ普段より早起きして,大学へ.3時間弱の打ち合わせの後,皆さんと大学横(内?)のリーガロイヤルホテルで昼食(というとセレブな感じだが,ランチバイキングなので,まあ「そこそこ普通」の値段).

今日は寝不足解消ということで11時まで寝てやった.数時間奥さんの論文のプルーフリーディング(辞書で「校正」って日本語訳になってるけど,proof readingと校正は違う気が・・・)をして,車で某酒屋兼輸入食材店へ.Jameson,箱の豪州赤ワイン2リットル,たまたまあったGrolschビール1パック,ヱビスホップ1パック,イタリアのパスタ・トマト缶・オリーブオイルなどを買い込む.最近冷蔵庫も大型化しているし,オーストラリアの箱ワインはもっと普及してもいいと思うんだけど,中々普通のスーパーあたりだと出回らないのが残念.Grolschは日本で安く売ってるのを初めて見た.イギリスにいるときは,Stella Artoisと同じくよく買っていたけど,もう3年以上も飲んでいないので,味を忘れた.楽しみである.

帰宅後,母親から先月に引き続き自治会報をパソコンで作って欲しいと電話がある.私の両親はメールやウェブサーフィンはできるのだが,ワープロ関係がほとんどできないのである.自治会長が書いたというルーズリーフの原稿をファックスで受け取り,先月の雛形を元に4ページほどのものを作って,pdfをメールで送る.

振り返ると,私が小学校の時代は配布プリントは全部手書きだった.テストも学級報も.中学・高校も手書きの定期試験の方が多かった記憶がある.私はパソコンこそ手が届かなかったものの,小学生高学年(80年代後半)くらいに当時普及し始めたワープロを使い出したので(最初サンヨーのコレ動画もあった)で,次が「ギザギザ文字じゃありません」のシャープ「書院」だった),手書きで原稿を作ったという経験がほとんどない.今の大学生は物心ついたころには,パソコン・インターネットが普及していただろうから,さらに感覚が違うかもしれない.

「研究の秋」とかいいながら全然研究しなかったなぁ,今日.まあいいか,たまにはこういう日があっても.

2009年10月21日水曜日

研究の秋

Apple怒濤のアップデートか.相変わらず,新しいことやってくるよなぁ.Magic Mouseどうしようかな.別に今のiMacについてるマウスで不満はないんだけど.iMacも4月に研究費で買ったばかりなのに,こんなにパワフルになってしまうとは.なんとなく悲しい.別に現状に不満はないのだけど・・・.

Appleといえば,先日うちの奥さんが新型のiPod touchを買ったのだが(池袋のビックカメラはものすごい人だった),私の旧型と比べるとサクサク度が全然違う.Safariなんて,かなり高速になって,とても快適になっている.こちらも現状に不満はないのだけど・・・.

仕事の方は,取りあえず科研費の申請も終わって,一息.最後のつめが結構大変で,疲労感が大きかった(しかも今日は午後3コマ講義の日で倒れそうだった).3年前は,両面印刷した申請書の端を糊付けして,角を三角に黒く塗りつぶして,とかいう原始的なことをやっていたが,e-Radの電子申請になって随分簡単になったのは,良いことだ.私は,LaTeXで作ったpdfをそのままアップロードしたけど,ワードで作ったファイルも,アップロードする際にpdfに変換されるようだ.

科研費は出してから決定まで半年もあるので,出した後は気にせず出来る研究をコツコツやっておくのが精神衛生上良い.取りあえず,バタバタしがちな10月中盤を越えたので,これから少しは落ち着くだろう.明日は大学の創立記念日で休み(午前中打ち合わせが入っているけれど).明後日も臨時の休日だそうな.「研究の秋」である.

2009年10月16日金曜日

概算要求

午後に送られてきた研究推進課からのメールで知ったのだけれど,文部科学省の概算要求見直しのプロセスで科研費の若手Sの新規公募を停止することが決定されたとのこと.スラッシュドットなんかにも色々憶測はあるようだけど,なんとも急な話である.

まあ税収も減っていることだし,若手Sは若い研究者向けとはいえ,5年で3,000万円以上から1億円程度の比較的巨額な研究助成だから(よって私の分野には無縁)カットされてもしょうがないのかもしれないけど,このタイミングはちょっとひどいなぁ.来週あたりが申請締切の機関は多いだろうし(私のところは来週火曜),若手S規模のプロジェクトだと,すでに共同研究者同士で話も詰めて,申請書も準備できているのでは.

該当する人々は基盤S(5年で5,000万円以上から2億円程度)か基盤A(3-5年で2,000万円以上5,000万円以下)に鞍替えして申請するのだろうけど,申請額の幅に微妙なずれがあるから,結構面倒な調整をしなければならない人たちもいるんだろうなぁ.若手と基盤では,競争相手も全然違ってくるし.同情します.

まあ私はお金のかからない研究なので,今回は申請するとしても少額の若手Bで,影響はないんだけど(あったりして...).

2009年10月14日水曜日

数理的機能主義

月曜日は祝日だったようだが,大学は講義回数確保のため通常の時間割(ハッピーマンデー意味無し).昨日は午後から3コマ講義,今日は午後と夜に会議.どの日もどことなく慌ただしく,夜中には疲れて研究室で1時間ほどうたた寝するという,なんだか非効率的な日々である.科研費申請の締切も迫っているので,そろそろ採択されるような形にまとめないといけないんだけど,現状では駄目だろうなぁ.バタバタとした生活のつけが回ってきてる感じだ.

これまでずっと自分の研究はかなり数理的なアプローチで進めてきたのだが,最近Bybee のMorphologyを読み直したり,講義準備の関係でCroftのRadical Construction GrammarやVan Valin & LaPollaのRRGベースのSyntax辺りを参照していると,もう少しポジションを言語使用も重視した機能的な方向に傾けた上で,数理的に形式化する方向に持って行ければ,それが理想的にも思える(ここでUsage-basedと言ってしまうと,そっち方面のラベルが貼られてしまう感じもするのが悩ましい).私が専門とするLFGは,本来機能的なアプローチを取り込んだ枠組みであってよいはずなんだけれど,自然言語処理との関係もあって中々保守的な部分も多いので,「うまいこと」数理的に組み込まないと失敗するのがオチというのが悩ましい.形態論は,次回のInternational Morphology Meetingもfrequencyがテーマになっているくらいだから,こっちの方を中心にしばらくやっていった方がいいのかもしれない.私の元指導教官もLFGとは距離を置いて,結局こっちに戻ってきそうな気がするし.

自身の研究の苦悩はさておき,今学期開講している形態統語論と言語類型論の講義は,準備は結構大変だけれど教えるのは楽しい.受講者の皆さんのコメントも中々新鮮なものが多くて面白いし.今週は適用態,与格交替,使役を項構造と絡めながら話したのだが,ちょっと詰め込みすぎたかもしれない.次は2週に渡って格と文法関係の予定なので,能格言語,活格言語,accessibility hierarchy(日本語で何て訳すんだろう?)なんかを含めて,なるべく面白く話せればと思う.

2009年10月8日木曜日

台風メーロー

大型台風のせいでカオスな一日だった.大学は前日から午前中は休講と分かっていたけど,今朝になってJRは動いてないわ私鉄は混雑で乱れるわ,で大混乱.

大学の対応をチェックしようとしても,5万人の学生の威力はすさまじく,ウェブサイトも繋がらない,ポータルネットもダウンで,まったく情報が得られず.結局Twitterで,早稲田関係者のつぶやきを見て情報収集していた(結局早稲田は(も?)全日休講になった).その絡みで,前任校の同僚を2人発見して,フォローできたので,収穫はあったのだが.

こういうときどの電車がどの程度動いていて,どこが混雑しているとかいう情報は,テレビではほとんど得られなくて,Twitterとか某巨大掲示板の方がはるかに役に立った.いまだに意味もなく海岸でレインコート着て,絶叫してるんだもんなぁ.誰がそんな情報求めるてるのやら・・・.

私は通勤に使う西武新宿線は動いていたものの,駅まで歩いて行くのに風で何か飛んできそうなのと,山手線が止まっているせいで高田馬場がすごそうなので,結局午後から出勤した.その頃には空も晴れ渡り,近所でスズメさんたちが楽しそうに水浴びをしていた.自宅付近にいる私と同じ名前のイヌも,小屋のうしろのトタン板が風でバキバキに壊れていたけど,すやすや幸せそうに寝ていた.のどかである.

大学も閑散としていて,生協も弁当,おにぎりなどを半額で叩き売りしていた(ラッキー).とても静かで,夜11時前までのんびりお仕事.なんでも東武東上線は踏切事故のせいで,夜もカオスだったようだけど,私の路線は混乱もなく,スムーズに帰宅.

休講の穴埋めを考えないと.補講しにくいんだよなぁ,今やってる講義の形態だと.

2009年10月1日木曜日

空気人形

10月に入った.巷ではiPhoneアプリのセカイカメラが大流行のようで,AppStoreもダウンロード制限をかけてるとかなんとか.私はカメラが内蔵されていないiPod touchユーザーで,使うことができずちょっと悲しい・・・.画像とか見てると,『サマーウォーズ』のOzの世界を連想させる.楽しそう.

今日は1日,映画の日ということで,新宿バルト9で『空気人形』を見てきた.午後9時半からの回を予約していたのだが,5限の講義が終わった後,研究室のリクライニングチェアーで本を読んでいたら,いつの間にかウトウトしてしまって,気付いたら8時45分だった.危ないところだった.私は研究室では大体iMacでクラシックとジャズ中心のBBC Radio 3を流しているのだが,時差の関係で日本の夕方はイギリスの午前中にあたるため,実にゆったりとした音楽が多く,これがまた眠気を誘うのである(特に講義の後は).本当はプログレでも流すといいのかもしれない.

で,『空気人形』だけれど,特に難しいことを考えずに見ていると,しんみり心に染みてきて楽しめる内容だった.空き瓶と人形のアナロジーなんかは,ペ・ドゥナの演じる人形の透明感ともシンクロしてとても美しかったし.その後,帰宅しながら考えてると,肉体を持たないが心を持った人形と,肉体はあるが心を失った人間との対比は典型的な二元論的なアプローチだけど,引用される詩のくだりとか,人形から抜けていく空気が風となり,心を失った人間と絡まってポジティブなイメージにつながる辺りは,やはり心をフィジカルなものの相互反応として描いてるのかな,とか思ったりもする.しかし,ゴミの描写はよく分からない.肉体・物質は燃えるゴミで,心はそうじゃないって矛盾してるしなぁ.空気をフィジカルなものではなく肉体と乖離した心のメタファーとして考えれば,筋は通るけど,それじゃあ結局二元論的な話になってしまう.やはりよく分からない.暇があったら考えてみよう.

追記:こんなこと考えない方がいいのだろう.美しい映画なのだから.
 
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