2009年6月1日月曜日

英文学会

先週末は日本英文学会が予定通り東大駒場で開催された.英文学会は,言語学系の発表はそれほどたくさんはないのだが,結構頻繁に参加している(うちの奥さんが英語文学が専門なので,ついでに同行しているという感もあるが・・・).

今回はあいにくの悪天候だったが,開催校が東大ということもあって,結構な参加者数だったようである.私も2日とも参加したのだが,初日は類型論絡みのシンポジウムが中々面白かったものの,2日目は個人的にはなんだか実りの少なくて残念であった.あとは出版社の書籍展示が割とたくさん開かれているので,研究費で3冊(くろしお出版2冊,ひつじ書房1冊)注文して,大学に送ってもらった.くろしおから買った角田太作さんの『世界の言語と日本語:言語類型論から見た日本語』の改訂版と土屋俊さんの『言語哲学コレクション2:心の科学の可能性』は,もう届いていた.まったく毛色の違う2冊であるが,どちらも面白そうで,読むのが楽しみである.

本と言えば,先日話題にした村上春樹の『1Q84』を発売日前に買ったのだが,週末が学会だったので,まだ上巻すら読み終えていない.学生時代なら,大学をさぼって徹夜で読んだだろうが,さすがに今やると仕事に支障が出るので,細切れな時間でぼちぼち読むしかない(それでも寝不足になるのだが).学部生のときに恩師が「学生時代は夢中になって本を読みなさい.それで授業をさぼったって構わない」と授業中に学生に向かって話していたのを思い出す.まったく同感である.多感な時期のむさぼるような読書体験は,そのときにしか得られない財産になる.そんなことができるのは,大学生の時期くらいなのかもしれない.
 
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