2009年12月6日日曜日

国研シンポジウム

今日は気持ちの良い快晴.最近忙しくてろくに掃除もしていなかったので,布団と洗濯物を干して,大掃除をする.ただ微妙に体調が優れなかったのが悪化してしまったような気もする.今頃無理したダメージがきているのだろうか.

昨日土曜日は国立国語研究所のシンポジウムがあったので,ふらっと参加してきた.朝日新聞が後援ということもあって,会場は西武百貨店,阪急百貨店,トーホーシネマズ,松竹ピカデリーが入っている有楽町マリオン11階の朝日ホール.言語系の学術会議ではあまりない中々豪勢な雰囲気であった.

国立国語研究所は,Google検索だとまだ旧体制のページがトップに出てくるが,10月1日から大学共同利用機関法人 人間文化研究機構の一部となり,影山先生が所長になって大分印象が変わった(ウェブサイトはこちら).今回は新体制になって初めてのシンポで「ウチから見た日本語,ソトから見た日本語」というテーマで4つの講演があった.どうも一般向けの内容を狙っていたようで,参加者も学者というよりは一般のお年寄りが多かったような....朝日新聞後援だから新聞広告でも見て興味を持った人が,有楽町,銀座で買い物ついでにというノリで参加していたのかもしれない.

ということで,方言(阪大の工藤真由美さん),幼児言語獲得(バーミンガム大の喜多荘太郎さん),類型論(元東大,現国研の角田太作さん)の言語学系の話は,ほぼ知ってることばかりではあった.ただもう1人の劇作家で阪大教授の平田オリザさんの話は大変面白かった(コミュニケーションデザインセンターという中々面白いセンターに所属していらっしゃるそうな).劇作家らしい鋭い言語への考察と実に幅広い知見が感じられ,語用論,談話分析,社会言語学などを専門にしている若手研究者にとっては結構有益だったのではないだろうか.私は専門には直接関係ないが,語学の授業で活かせそうなヒントをいただいた.

帰りに会場を出ると,寒々と雨が降っていた.そのまま帰宅するのもなんなので,研究室に寄ったのだが,結局いつものように夜10時過ぎまで細々としたことをしていて,なんだか体調を微妙に崩してしまった(で,初めにつながる).
 
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