2010年4月21日水曜日

丸善

なんだか天気が良いなぁと思っていたら,今日東京は夏日だったとか.先週の金曜日は真冬並みの寒さで雪が降ったというのに.私はあまり気温を確認せず適当な服装で出かけてしまうので(というか数字で見ても,いまいちどういう服装が適しているのか分からないので,この時期はこんな感じだよな,という勘で着ている),こうも気温の変動が激しいと困ってしまう.

ここしばらくやたら忙しくて,ろくに研究書を読む暇もなかったのだが,Amazonの大学生協経由で使うアカウントを見てみると,ほしい物リストに70冊も本が入っていた.年度末は2月半ばくらいから1ヶ月半ほど研究費が使えないので,年度が開けたら買おうと読むべき研究書をほいほいリストに放り込んでおいたせいである(未刊行のものも多いが).

取り敢えずすぐに発送される「在庫あり」の中から7冊ほど注文した(それだけで3万円もかかってしまうのが,洋書の専門書の悲しいところである).Amazonは在庫があるものは発送が早く数時間後にはもう発送の知らせが届いたのだが,洋書は在庫1-3週間とか2-4週間とか3-5週間というどれほど違うのかよく分からない取り寄せ状況のものがひじょうに多い.特に3-5週間と表示されているものは要注意で,過去に何度か取次店になく確保できないという理由で数カ月かかったこともある.

今回割とすぐに読みたいもので数週間かかるものがあったので,試しに丸善で在庫を調べてみると,丸の内本店に結構在庫があることが分かった(ジュンクと紀伊國屋は全滅だった).福井の大学にいるときは学会などで東京に来ると,必ず東京駅前の丸善丸の内本店で洋書を大量購入していたのだが,よく考えると最近ほとんど行っていないことに気づいた.早速帰りにクロールすることにした(クロールについてはこちらを参照).

相変わらず丸善丸の内の洋書の品揃えは充実していて,何よりLinguisticsと書かれた巨大な棚が2つもあるのは実に素晴らしい(ELTとおまけの理論系しか置いていないジュンク堂と紀伊國屋はこの点は見習って欲しい).Amazon.co.jpで入手不可で,Amazon.co.uk経由で古本屋から苦労して買った本まであったりして,びっくりである.しばらく物色した後,お目当ての本(Andrew Carstairs-McCarthyのThe Evolution of Morphologyなど)や「あっ,これもう出てたんだ」という本(Tecmseh FitchのThe Evolution of Language)その他5冊を選定カウンターに持っていって,大学に送ってもらう手続きをした.

あまり丸善を褒めるのもどうかと思うが,和書においても「言語学」という棚がちゃんとあって,しっかり品揃えしているところは相変わらず関心してしまう.結構大きな書店でも,言語学は何故か語学学習コーナーの端にあったり,哲学・思想のところに申し訳程度に置いてあったり,認知心理学の棚に一緒に置いてあったりする(こういうところは一般向けの心理テストのような本も心理学と一緒に置いてあったりする)ことが多いので,こういうのを見ると結構嬉しい.

ということで,結構読みたかった研究書がごっそり届くので,なんとか時間を確保したいところである.ゴールデンウィークも近いことだし.
 
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