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2010年8月3日火曜日

映画の日

もう8月になってしまった.学会運営関係の仕事が一段落し,春学期の成績も全部出して,やっと自分の研究に目が向けられるかな,というところである(6日のオープンキャンパスで高校生の前で言語学の模擬講義をする,という業務が残っているが).

8月は映画の日である1日が日曜日で,奥さんが茨城の別宅に帰る前に有楽町・銀座で映画を観ることにした.2人とも週末に自宅でやらなければならない仕事があったのに,こういう計画を立てて,その後酷い目に遭うのだが,まあこういう無理矢理の息抜きも必要である.

特に目ぼしい映画もなかったので『ソルト』を観ることにする.夏休み・日曜日・映画の日・公開2日目という好条件が重なったせいか,丸の内ピカデリーは満席の盛況ぶりであった.内容は,頭を空っぽにして大画面でアクションを観るにはちょうど良い感じ.話的には,同じスパイもののボーンシリーズの方が面白いと思うけど,観てがっかりするようなものでもない.アンジェリーナ・ジョリーも「らしくて」良かったのでは.

そういえば,奥さんの誕生日がそろそろなので,何か欲しいものはないか聞いてみると,今絶賛はまっているモンティ・パイソンのDVD-Boxを所望された.まずAmazon JPで調べてみると,結構高くて25,000円くらいする.どうも『空飛ぶモンティ・パイソン』は,日本語吹き替えが山田康雄なんかがやっていて,ある種プレミアになっているようである.我々は別に日本語吹き替えなんていらないし,英語でそのまま観た方が遥かに楽しめるので,Amazon UKで調べてみると同じ8枚セット1,327分のものがたった13ポンド(1,800円弱)であった.もちろんこちらを注文した.イギリスからの郵送は結構早いので,数日中には到着するようである.私も楽しみだ.

モンティ・パイソンは古典とも言えるけれど,現代でもイギリスのコメディというのは,ウィットに富んでいて本当に面白い.私が住んでいたときはThe Officeが大人気だった.私はCouplingが大好きで,帰国後また無性に見たくなってDVDセットを注文した.Dead Ringersなんかも,よくテレビで観たものである.コメディに限らず,Top GearGrand Designsや各種料理番組など,イギリスのテレビ番組はとても面白いので,字幕や吹き替えなんてつけなくてもいいから,いつかCATVやネットで日本でも気軽に見られるようなシステムが整備されて欲しいものである.

2010年7月29日木曜日

エグザム

相変わらず多忙のため更新頻度が低い状態であるが,学期も終わり,いくつかの仕事も片付いて,なんとか山を越えた感じである.物理的な忙しさもさることながら,精神的に気を使う業務が多くて結構気分的にぐったりしてしまった.夏の間にやりたい研究も色々あるので,あんまりのんびりしている場合でもないのだが,まあ少しはよかろうということで,取りあえず映画を観に行くことにした.

調べてみると,シアターNでナイトショーでやっているイギリス映画『エグザム』(原題:Exam.なぜ『イグザム』にしないのだろう)が面白そうだったので,さっさと仕事を片付けて渋谷へ.9時上映なので,7時半くらいにチケットを買って,しばらく街中をうろうろする.まず先日不正請求に気づかせてくれたApple Store渋谷へ.昨日Twitterで,品薄のiPad Camera Connector KitがApple Store銀座と渋谷に大量入荷しているとTLで流れていたので,期待して見に行ったのだが,やはりすでに売り切れであった.残念.あとはパルコ,ハンズ,ロフトをぶらぶらを見て時間を潰す(グレゴリーのショルダーバッグで面白いのがあったが,自動車税を払ったばかりで,心理的な浪費感があったので買わなかった).

上映20分前に劇場に戻ると,ロビーは結構な人だかりであった.マイナーな映画だとは思うが,公開しているのがシアターNだけで,水曜日は1,000円デーなので,この手の映画が好きな人たちが集まったのだろう.結局立ち見まで出ていた(私は13年前『普通じゃない』を梅田OS劇場で立ち見で観て辛い思いをして以来,絶対に着座じゃないと映画は観ないことにしている).本編前に,和製ホラー映画の宣伝が流れて,暗い団地で顔が変形した人が追いかけてきたり,便器から長髪の女性が飛び出してきたりして,本当に怖かった.ああいう人を選ぶ映画の広告を半ば強制的に見せるのはやめて欲しいと切実に願う.

肝心の内容は映画の性格上あまりネタバレしない方がいいので大まかに言うと,設定はとても面白いので,あとは登場人物のやりとりとオチが命だと思うのだが,序盤でちょっとダレて,中盤盛り返して,一番期待したエンディングで「うーん,もう一歩」という感じであった.イギリス映画なんだし,もう少しシュールで小気味いい笑いがあってもいいと思うのだが,それがほとんどなかったのが残念.エンディングも落しどころが難しかったのかもしれないけど,ありがち感が強かったなぁ.設定がとても面白いだけに実に残念であった.

ということで,少し消化不良気味なので,次の映画の日(毎月1日)も何か観に行こうと思う.8月の映画の日は日曜日だし,夏休み中で混むかもしれないので,今から物色しておこう.

2009年10月28日水曜日

早稲田松竹

今日は雑用がまったくない実に平和な一日だった.昼はSUBWAYでローストビーフのサンドウィッチを食べ,夜はスタバで巨大なラテを買って,それを飲みながら早稲田松竹で2本立ての映画を見て帰宅した.

早稲田松竹は所謂名画座で,週替わりで公開の終わった映画を2本立てで上映している映画館とのことである(つい最近知った.ただの古い映画館かと思っていた).雰囲気的には,昔神戸の三宮にあったアサヒシネマみたいな感じである.1,300円で2本見ることができるのだが,連続して見る必要はなくて,学生なんかは朝1本見て,外出許可証をもらって,昼から夕方講義に出て,夜もう1本見て帰る,なんてこともできる良心的な劇場である.家にホームシアターがあるとか(私の親父だ),巨大プラズマテレビがあるとかいうのでなければ,公開終了後の作品でも映画館で見た方が楽しめるのでありがたい.

今週はダニー・ボイルの『トレインスポッティング』と『スラムドッグ・ミリオネア』だった.私はダニー・ボイルのファンで,『トレイン・・・』も何回か見ているが,映画館で見るのは初めてだったので結構新鮮だった.『スラムドッグ・・・』は見たことなかったのだが(天の邪鬼なのでヒットしているときはあまり見ない),これまた実に彼らしく粗雑で繊細,ゆったりはらはら,楽しめる作品だった.今度は『シャロウ・グレイブ』と『普通じゃない』をやってくれないかな.イギリスの反サッチャー映画特集で『ブラス』,『フルモンティ』,『リトルダンサー』とかもやってくれるといいなぁ.

ちなみにイギリスに住んでいるとき,『トレイン・・・』や『フルモンティ』に出ているロバート・カーライルがヒトラーを演じたHitler: The Rise of Evilというドラマを何週かに渡って見て,素晴らしい演技に感動したのを覚えている.調べてみたら,日本でもDVDが売っているようである.ぜひもう一度見てみたい.

2009年10月21日水曜日

研究の秋

Apple怒濤のアップデートか.相変わらず,新しいことやってくるよなぁ.Magic Mouseどうしようかな.別に今のiMacについてるマウスで不満はないんだけど.iMacも4月に研究費で買ったばかりなのに,こんなにパワフルになってしまうとは.なんとなく悲しい.別に現状に不満はないのだけど・・・.

Appleといえば,先日うちの奥さんが新型のiPod touchを買ったのだが(池袋のビックカメラはものすごい人だった),私の旧型と比べるとサクサク度が全然違う.Safariなんて,かなり高速になって,とても快適になっている.こちらも現状に不満はないのだけど・・・.

仕事の方は,取りあえず科研費の申請も終わって,一息.最後のつめが結構大変で,疲労感が大きかった(しかも今日は午後3コマ講義の日で倒れそうだった).3年前は,両面印刷した申請書の端を糊付けして,角を三角に黒く塗りつぶして,とかいう原始的なことをやっていたが,e-Radの電子申請になって随分簡単になったのは,良いことだ.私は,LaTeXで作ったpdfをそのままアップロードしたけど,ワードで作ったファイルも,アップロードする際にpdfに変換されるようだ.

科研費は出してから決定まで半年もあるので,出した後は気にせず出来る研究をコツコツやっておくのが精神衛生上良い.取りあえず,バタバタしがちな10月中盤を越えたので,これから少しは落ち着くだろう.明日は大学の創立記念日で休み(午前中打ち合わせが入っているけれど).明後日も臨時の休日だそうな.「研究の秋」である.

2009年10月1日木曜日

空気人形

10月に入った.巷ではiPhoneアプリのセカイカメラが大流行のようで,AppStoreもダウンロード制限をかけてるとかなんとか.私はカメラが内蔵されていないiPod touchユーザーで,使うことができずちょっと悲しい・・・.画像とか見てると,『サマーウォーズ』のOzの世界を連想させる.楽しそう.

今日は1日,映画の日ということで,新宿バルト9で『空気人形』を見てきた.午後9時半からの回を予約していたのだが,5限の講義が終わった後,研究室のリクライニングチェアーで本を読んでいたら,いつの間にかウトウトしてしまって,気付いたら8時45分だった.危ないところだった.私は研究室では大体iMacでクラシックとジャズ中心のBBC Radio 3を流しているのだが,時差の関係で日本の夕方はイギリスの午前中にあたるため,実にゆったりとした音楽が多く,これがまた眠気を誘うのである(特に講義の後は).本当はプログレでも流すといいのかもしれない.

で,『空気人形』だけれど,特に難しいことを考えずに見ていると,しんみり心に染みてきて楽しめる内容だった.空き瓶と人形のアナロジーなんかは,ペ・ドゥナの演じる人形の透明感ともシンクロしてとても美しかったし.その後,帰宅しながら考えてると,肉体を持たないが心を持った人形と,肉体はあるが心を失った人間との対比は典型的な二元論的なアプローチだけど,引用される詩のくだりとか,人形から抜けていく空気が風となり,心を失った人間と絡まってポジティブなイメージにつながる辺りは,やはり心をフィジカルなものの相互反応として描いてるのかな,とか思ったりもする.しかし,ゴミの描写はよく分からない.肉体・物質は燃えるゴミで,心はそうじゃないって矛盾してるしなぁ.空気をフィジカルなものではなく肉体と乖離した心のメタファーとして考えれば,筋は通るけど,それじゃあ結局二元論的な話になってしまう.やはりよく分からない.暇があったら考えてみよう.

追記:こんなこと考えない方がいいのだろう.美しい映画なのだから.
 
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